№30. Orca ~シャチ~【Divine Animals Oracle】カード解説(ディバイン アニマル オラクル シリーズ30)


こんにちは、テレサです。

今回はカードナンバー30、シャチです。オルカとそのまま読むこともありますね。

 日本語版がまだ発行されていないDivine Animals Oracleですが、自分で翻訳したものをまとめて記述、引き続きです。1枚につき1記事にしています。今後もタイトルでわかるようにしていますのでチェックしてくださいね。

 参考画像は小さめにしているので、あなたもお手元にカードをご用意ください。

 じゃあさっそく、いくよー!

№30. Orca ~シャチ~

【祖先の足跡、歌の道、がテーマ】

 イヌイットの神話が紹介されています。セドナは自然を愛する美しい少女です。一生を自然に捧げるとして父親が定めた結婚相手を拒否しました。言うことを聞かないセドナにうんざりした父親は隣家の漁が上手くて魚をたっぷりくれる漁師にセドナを嫁がせることに。

 セドナはきっと嫌がることを見越して父親は彼女に眠り薬を盛ったのですが、目を覚ましたのは実家から遠く離れた場所。なんと実はその漁師は人間ではなく巨大な海燕の精霊の鳥でした。

 大量の鳥の金切り声に囲まれた巨大な巣の中、恐怖と怒りで泣き叫ぶセドナの声を聞きつけた父親は彼女を救おうとカヌーで海に出たものの怒った鳥たちにつつかれ、夫となった霊鳥もまた激しい嵐を呼び転覆させられそうになります。

 恐怖でパニックになった父親は霊鳥をなだめようとセドナを船から押し出したうえ、焦ってカヌーをつかんだセドナの手を切り落としてしまいます。

 落ちた彼女の指たちもシャチやアザラシやクジラなどの美しい海の哺乳類に姿を変えて、イヌイットの生活に欠かせないものとなりました。またとうとう海に沈んでしまったセドナの足は尻尾となり、セドナは海の主になります。

ブックレットにはこう書いてあります。

 あなたは先祖の血統を受け継いでいますが、自分の運命は自分で切り開くことができる「個人」です。家族とのコミュニケーションを大切にしましょう。自分の個性を育み、特にセルフケアには細心の注意を払ってください。あなたのスキルを他の人とシェアしましょう。

―Divine Animals Oracle 付属のブックレットより

 ブックレットに掲載された部分からは象意がいまいちピンとこない感じがしますが、そもそもセドナは海の主というよりも祖霊として扱われ、指から哺乳類が生まれてきたことからも、人々や生き物すべての祖先と考えられているようです。

 また、セドナは漁の成功を導く存在で、導きがなければこの厳しい環境の中で死を意味します。復讐心の垣間見えるこの神話のためか、漁師たちは船に乗り込むときに彼女に贈り物や歌を捧げるそうです。

 さて実際のシャチは通常5世代程度の安定した母系を形成して移動します。いくつかの母系が、自由に行き来する小群を構成することもあります。小群のメンバーは全員、同じ音を出しますが、それは独自の言語です。この言葉は、家族の絆を深め、困難な状況の中でお互いを見つけるために重要な役割を果たします。

この動物は今-

 絶滅危惧種です。

 一般的に深海でクジラの骨の家に住んでる醜い老婆だとか冥界の管理者だとか言われているセドナのお話ですが、パワースポットであるアメリカのセドナとは関係ありません。彼女の指から魚やアザラシなどが生まれたという言い伝えから生命の根源のように扱われ、ブックレットのキーワードにはソングラインという言葉が出ています。ソングラインとは?についてはまたこの後に追記しますね。さてシャチで人物像。難しいですが、大柄で山より海が好き、家族を大切にしている、白黒の模様が特徴的ですから、モノトーンの服装を好むとか?イルカ同様特殊な音を出してコミュニケーションすることや漁師が歌を捧げることから、歌が上手な人かもしれません。オラクルメッセージとしては、一族や祖先について考えながらも自分自身の個性を育むこと、またセドナが恨みを持っていたことを思えば、自分自身を癒すこともそうでしょう。セドナが漁を成功に導く技術を民に役立てているように、あなた独自の技術を誰かの役に立つようシェアしていく、ということも。

 キーワードが原文では ”Songlines” なんです。何の道なのか?歌の道って?ネット上の機械翻訳でもよくわからないのですが、検索で目を引く、一つのブログが見つかりました。

goo blog

 TheSonglinesとは、1987年に出版された英国人紀行作家ブルース・チャトウィン著書のタイトルである。オースト…

このブログの最後の文章がとても的確で、納得がいく素敵な文章です。

「ソングライン」、いい言葉である。歌にある通り旅をすれば、素晴らしい旅ができる。歴史を語るとともに人生訓がそこにあった。法の道とか夢の道と訳した欧米人の心が分かる。

振り返れば、アイヌの人たちにはユーカラがある。叙事詩で語られているのはただの神話ではなく、語り継がれた歴史物語であり、遠い昔から現代人に伝える先人たちの声である。これもまた「ソングライン」の一つなのではないのだろうか。

ブログ「原野の言霊 2012年11月09日『ソングライン (夢の道)』より

 オーストラリアのアボリジニ神話とも深くかかわる、英国人紀行作家Bruce Chatwin の著書『Songlines』も読んでみたくなりました!